私たちは「自粛の要請」という矛盾だらけの国の指図を迷いなく受け入れた。感染者や死者の数は少なかったが、その見返りに民主主義と人間の自由が痛めつけられた。もし、まったく違う文脈で同じ国民性が発揮されたらどうなるか。この問いを「予言」と呼ぶのなら、何のた ...
民主主義とは、他者に委任して終わる制度ではなく、共に考え、共に負う制度である。しかし今日の国民は、責任を委ねることで安心を得る。思考と判断を政治家と報道に任せ、自らは観客席で批評するだけで満足する。
小選挙区制は、国民の意思を反映しやすい反面、政権、つまり政府・行政が短期的な民意や感情に過度に影響されがちです。その結果、長期的な国益に関わる財政や少子化対策といった重要政策が後回しにされ、専門的視点が失われるリスクがあります。
政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が9日、名誉毀損(きそん)の疑いで兵庫県警に逮捕された。立花党首の逮捕は、どんな社会的意味を持つのか、選挙とSNS(交流サイト)を巡る議論への影響は? 白鳥浩・法政大大学院教授(現代政治分析)に聞いた。
初の女性総理・高市早苗氏とトランプ大統領、日米の政治トップとして選ばれた2人には意外な共通点がある。じつはは両者とも、昔は今ほど「右」ではなかったのだ。女性の社会進出に積極的な政治家のイメージが強い「サナ」と、かつて民主党支持者だった時期もあり今とま ...
「幸福を得たい」という意識は、自己を世界から切り離す運動でもある。それは「私」と「外界」を区別し、「私が幸福であるか否か」を測る構造をつくる。この分離こそが、全体性の崩壊を引き起こす。全体性とは、「私」と「世界」との境界が溶ける状態である。幸福を求める限り、人は全体から離れ、「幸福の私」という孤立した存在に閉じ込められる。それが現代の精神的孤独の根本である。
11月4日の火曜日、ニューヨーク市長選で、34歳の「民主社会主義者」ゾーラン・マムダニ氏が、次点のクオモ元NY州知事に9ポイント近い差をつけて勝利した。
米国政治は現在、トランプ氏と共和党の「米国第一主義」を軸としたナショナリズムが大きな注目を集め、優位性を保っています。しかし、これに対抗し、民主党内でも大きな変化と多様な動きが見られ、これは米国の民主主義の底力を示しています。
本作は、20世紀初頭のポーランドやドイツで社会主義運動に生涯を捧げた女性革命家ローザ・ルクセンブルクの歴史を描いている。国家権力や戦争に盲従する社会に対して疑問を投げ続け、政治的闘争に信念を貫くローザだけど、葛藤や孤独などの繊細な感情も丁寧に表現して ...
I.毛沢東の友敵理論から習近平の階層化された統一戦線へ ...
当初は無名候補ながら、民主党予備選では前州知事として圧倒的な知名度・資金力を持つA・クオモ氏を打ち破り、党の公認候補に。本選でも激戦の末に勝利。生活に苦しむZ世代・ミレニアル世代の支持を主な基盤に、バーニー・サンダース上院議員らの全面支援も受け、共和 ...