「法人類学」という学問領域をご存じですか? 「法」にはさまざまなかたちがあります。国家が規定する成文法(国家法)に限らず、その解釈や判例、成文化されていない「慣習法」など、「法的なるもの」全般を対象に、文化人類学の視点から追求しよう ...
私が専門としているのは、法人類学という学問領域である。とはいえ多くの読者にとって、それがどのような分野か、ぱっとイメージが浮かぶわけではないだろう。国内に数ある大学のなかでも、毎年開講される科目として「法人類学」が設置されているの ...
河出書房新社から、奥野克巳監修『世界ぐるぐる怪異紀行どうして“わからないもの”はこわいの?』(14歳の世渡り術シリーズ)が3月25日に発売された。本書では、9名の文化人類学者が世界各国地域の調査地で見聞きした怪異を紹介する。 本書の執筆陣 ...
文字を持たない社会の研究や「文化の三角測量」といった、文明社会を相対化する視座に立つ研究で知られた文化人類学者で東京外国語大学名誉教授の川田順造(かわだ・じゅんぞう)さんが20日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。90歳だった。
博物学者の南方熊楠(みなかたくまぐす、1867~1941)の偉業をたたえ、民俗学や博物学といった分野で業績のある研究者に贈られる南方熊楠賞(和歌山県田辺市、南方熊楠顕彰会主催)。第34回の受賞者に選ばれた奈良女子大名誉教授(文化人類学)の松岡 ...
今、メディアやSNSを中心に「ヘイト」を巡る言説があふれてる。立教大学教授の橋本栄莉が、文化人類学の観点から「ヘイト」の正体に迫る。「ヘイト投稿」「ヘイト拡散」「ヘイト認定」──。昨今、このカタカナ3文字を含むワードが、メディアやSNSで見 ...
近年、文化人類学はビジネスへの応用が進んでいる。そこで文化人類学者の大川内直子さんにインタビュー、ビジネスパーソンに役立つ文化人類学の本を取り上げる。『ANTHRO VISION(アンソロ・ビジョン)』は、ネスレやインテルなどの世界的企業が、文化 ...
2025年度の文化功労者に、長年モンゴルを研究してきた文化人類学者で、来春に開学する武雄アジア大(武雄市)の学長に就く国立民族学博物館名誉教授の小長谷(こながや)有紀さん(67)=大阪府=が選ばれた。喜びの声を紹介する。 モンゴルに繰り返し ...