このマンシュタインの自己弁護・美化をはかろうとする姿勢は、すでにニュルンベルク国際軍事裁判(1945~1946年)のころからあきらかであったが、それがよりいっそう明確に打ち出されたのは、1955年に刊行された回想録『失われた勝利』であった。