2026年、アメリカ合衆国は建国の礎となった文書「独立宣言」が採択されて250周年を迎える。しかしもう一つ、26年に250周年を迎える文書がある。それは我々が経済学を理解するための礎であるアダム・スミスの『国富論』だ。経済改革や構造改革が急速に進む今 ...
『地経学とは何か』鈴木一人著地政学では、地理的な条件が国家の行動にもたらす影響を分析する。これに対し、地経学では、その国が持っている経済的な資源によって、国際秩序に果たせる役割がどう左右されるのかを考える。経済的資源には国家の技術や人材、企業の経営力 ...
所信表明演説で高市首相は経済重視の考えを強調し、戦略的な物資の取り扱いなど経済安全保障についても言及した。このバックボーンが書き下ろし書籍『日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律』である。時間をかけて蓄積した問題意識が多く詰まっている。
新型コロナ禍では、感染対策と経済活動をどう両立させるかが課題になりました。経済学者の仲田泰祐さんのチームは、感染対策が経済に与える影響を分析し、公開したことで大きな注目を浴びました。その経験をもとに、次のパンデミックにどう備えるのか、できるだけ経済活 ...
本書は、資本主義社会のビジネス倫理を、独自の視点から論じた力作である。従来のビジネス倫理に関する議論は、日常的な道徳規範にもとづいて市場競争を批判するものが大半であった。しかし、著者は、それらを「薄い」正義論とし、市場のなかの倫理を論理的・体系的に捉 ...
「和食」は世界的なブランドに成長したようだ。2013年に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されてから既に10年以上、今や世界の多くの国で認識されるようになった。これ自体は大変喜ばしい。