大阪城の近く、『法円坂（ほうえんざか）遺跡』 古墳時代中期（5世紀前半）に造られた日本最大級の大倉庫群跡で、現在は国史跡「難波宮跡 附 法円坂遺跡」に含まれています。上町台地北端、難波宮跡の北西に位置し、発掘では東西2列（計16棟）の大型高床倉庫跡が検出されました。建物はすべて東西方向に正確に並ぶという極めて珍しい配置で、当時の王権による直轄倉庫と考えられています。 建設は5世紀前半、廃絶は5世紀後半頃と推定され、仁徳天皇による高津宮や難波堀江・難波津の整備と関係する可能性が高いとされています。また「難波屯倉（なにわのみやけ）」に比定する説もあります。発掘地は現在、大阪歴史博物館・NHK大阪放送局の敷地内に位置します。 この遺跡は、難波宮以前の王権中枢施設の起源を示す重要な遺構であり、難波が古代から政治・物流の中心地であったことを物語っています。 Hōenzaka Ruins These ruins represent one of Japan's largest clusters of granaries, constructed during the mid-Kofun perio